Farm to Me の前身は、大東製糖が大丸東京店で直営していた食べログ百名店のベーカリー「カーラ・アウレリア」です。大東製糖の主力商品は、含蜜糖(さとうきびの蜜分を含んだ砂糖。赤糖や黒砂糖など)であり、含蜜糖には保湿性やミネラルを含んだ味わいなど、多くの特性があります。カーラ・アウレリアではその良さを活かしたパン作りをしていました。
Farm to Me では、それに加えて、生産者との想いや自然との循環を紡ぎ、お客様に安心・安全な美味しさを届けられるように、パン職人・藤枝敏郎が産地を訪問し、納得のいく材料選びにもこだわっています。「私の出身は茨城県の笠間市(旧友部町)で、幼い頃は家の畑仕事を手伝っていました。産地を訪問すると自分の原風景が蘇り、パン作りにも熱が入ります」。
ベーカリーでは多くの種類のパンを製造していますが、バゲット、カンパーニュ、ライブレッド、ブリオッシュ、高加水パンをお店の顔となるキーブレッドに選定。日本一の美味しさを目指し、数えきれない試作を繰り返した自信の味をお楽しみください。
アル・ケッチァーノ奥田シェフとのコラボ
5つのキーブレッドは、美味しさの追求はもちろん、料理と美味しさを高め合うパンを目指しています。一方、パンも引き立てる料理を作るのは、地産地消のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフのお店で研鑽を積んだ相良(さがら)忠政シェフです。奥田シェフも料理の監修をしてくださっています。
相良シェフは都内のイタリア料理店を経てイタリアに渡り、トスカーナ州のシエナやマルケ州の星付きレストランで修業。帰国後、奥田シェフのお店で腕を振るいました。
コース料理は、パンと合わせていろいろな味を少しずつお楽しみいただける構成になっています。「本日のスプレッド 6種盛り合わせ」は、パンと料理のたくさんのマリアージュを楽しんでほしいから。ランチでは料理が2皿も選べるようになっています。
レストランで使う材料も、ベーカリーと同じく、生産者と想いをともにし、自然との循環が感じられるものを厳選。材料そのものが美味しいので、ソースなどには頼らず、素材の良さを引き立てる組み立てを大切にしています。