今や日本でもクリスマスの定番菓子として親しまれているシュトーレン。シュトーレンとは、西欧でクリスマスの時期に食べられているお菓子の一種。
バターやマジパンがたっぷり入った生地に、ドライフルーツのラム酒漬けなどが練りこまれており、クリスマスを待つ約1か月間のアドヴェント(待降節)の期間に、少しずつスライスして食べる習慣があります。
この記事では今年当店が販売する4ヵ国のシュトーレンに関してご紹介をさせていただきます。
四つの国が語る、一つの祈り
シュトーレンは、待つための菓子です。アドベントの始まりから少しずつ切り分けながら、クリスマスの朝を迎えるまでの時間を、香りとともに積み重ねていく。
そのしずかな儀式がヨーロッパに根付いたのは、冬の長さを知る人々が、甘さのなかに希望を見出してきたからかもしれません。

指籏誠シェフ監修、シュトーレン4か国版
Farm to Meの前身、Cara Aurelia時代から改良を重ね続けてきたシュトーレンが、今年も届きました。
ウィーン菓子の大家・指籏誠シェフの独創と、砂糖屋としての私たちのこだわりが出会ったことで生まれたこのレシピは、毎年完売を続ける、この季節の看板商品です。
今年もドイツ、フランス、スイス、オーストリア、4か国の解釈で仕立てた4種をご用意しています。
砂糖が変われば、表情が変わる
4種すべての生地に、私たちの含蜜糖が使われています。
ドイツとフランスには黒砂糖、スイスとオーストリアには素焚糖。白い砂糖は、どの国にも使いません。精製する前の砂糖が持つ、ミネラルと香りと深みを、生地そのものに宿らせるためです。焼き上げた後にまぶす砂糖も4種それぞれ異なり、外側の砂糖は単なる仕上げではなく、その国の味わいを最初に届ける「はじめの一口」です。

4か国、4つの物語
ドイツ ── シュトーレン発祥の地、ドレスデンにふさわしい、王道の一品です。ラム酒にたっぷりと漬け込んだフルーツミックスとアーモンドスライスを、黒砂糖を練り込んだ生地で包みます。焼き上げた後は黒砂糖と粉糖を重ねてコーティング。外側からも内側からも黒糖の香ばしさが重なり合い、力強く、深く、食べるほどに味が広がります。シュトーレンとはこういうものだ、と静かに教えてくれる一本。
フランス ── ドイツと同じ生地の土台を持ちながら、中身はまったく異なる表情を見せます。大ぶりのイチジクとアプリコットをたっぷりと使い、洋ナシのブランデーが全体に華やかな香りを纏わせます。洋ナシ酒はフランスとドイツの国境に広がるアルザス地方でも親しまれてきた蒸留酒。果実の存在感が中心にあり、仕上げのグラニュー糖がシャリッとした軽い食感を生みます。明るく、華やかで、食べるたびに気分が上がる一本。
スイス ── マジパンもナッツも使わず、卵は卵黄のみ。牛乳をたっぷりと加えた、4種のなかで最も素朴で軽やかな生地です。その分、レモンピールをたっぷりと効かせ、スイスを代表するさくらんぼの蒸留酒・キルシュが香りのアクセントになります。レモンの爽やかさとふんわりした生地が、毎朝のコーヒーや紅茶に自然と寄り添います。特別な日だけでなく、日常のなかに置いておきたい一本。
オーストリア ── バター、全卵、マジパン、そしてアーモンド・ヘーゼルナッツ・くるみの3種のナッツ。リンゴと洋酒漬けのフルーツが加わり、配合の総量は他の3種を大きく上回ります。中欧のお菓子らしい豊かなヘーゼルナッツの香り、シナモンのスパイス、リンゴの甘酸っぱさが重なり、パンというよりもお菓子に近いリッチな味わいです。伝統的な「山」の字の断面は、おくるみに包まれた幼子イエスを表すと言われます。ウィーン菓子の精神がそのまま形になった、贅沢な一本。
迷ったときの、選び方
シュトーレンらしい王道を楽しみたい → ドイツ
砂糖屋ならではの黒砂糖使いとラム酒の深いコク。王道の味わいに、私たちらしい奥行きを加えた一本です。
果実の華やかさと香りを楽しみたい → フランス
イチジク、アプリコット、洋ナシ酒。明るく弾む味わい。
軽やかに、毎日少しずつ食べたい → スイス
ふんわり素朴な生地に、レモンとキルシュの爽やかな余韻。
とにかくリッチな贅沢を味わいたい → オーストリア
3種のナッツとリンゴが重なる、ウィーン菓子の最高傑作。
4種いずれも、大切な方への贈り物に喜ばれます。もちろん、4種すべてを揃えて国ごとの違いを味わい比べるのが、いちばんのおすすめです。
ギフトとして、大切な方へ。
各種、プレゼント用の箱入りもご用意しています。
また、3か国のシュトーレンに、こだわりの紅茶と砂糖を添えたクリスマスギフトボックスも限定でご用意します。毎年完売するこの商品、お早めのご購入をおすすめします。

シュトーレンは11月下旬より店頭、オンラインショップで販売開始致します。ぜひお試しくださいませ。
